第三者承継の流れと必要な手続きについて

悩む

第三者承継を検討する際、どのように話を進めたらよいか分からず戸惑う経営者も多くいます。実際には複数のステップを経て承継が成立するため、それぞれの段階を理解しておくことが大切です。ここでは、典型的な第三者承継の流れと必要な手続きについて紹介します。

ステップ1:準備と現状整理、専門家への相談

最初の段階では、自社の経営状況や財務内容、資産・負債、取引先や従業員の構成などを整理します。これにより企業価値を把握でき、承継先との交渉材料にもなります。

また、専門知識を必要とするため、税理士やM&A仲介会社などの専門家に相談することで、手続き全体の見通しを立てやすくなります。こうした準備がしっかりしていると、後のステップがスムーズに進みやすくなります。

ステップ2:譲渡先候補の選定と交渉

準備が整ったら、譲渡先となり得る第三者の候補を探します。候補者が見つかったら、条件交渉や基本合意の締結を行います。

多くの場合、秘密保持契約(NDA)を結び、企業情報の提示を通じて、譲渡先と売り手の双方で相性や文化、経営方針の確認を慎重に行います。ここで条件や譲渡範囲、従業員・取引先の扱いなどをしっかり話し合うことで、後のトラブルを防ぎやすくなります。

ステップ3:契約と引き継ぎ、承継後の対応

交渉がまとまれば、株式譲渡契約書や事業譲渡契約書などを取り交わし、正式に承継手続きを進めます。必要な法的手続きや登記、契約の名義変更などを済ませたうえで、新たな経営体制に移行します。

その後は従業員や取引先への周知、運営体制の見直し、引き継ぎ期間を設けるなど、承継後もスムーズな事業継続に向けた対応が求められます。